興奮。

数年来付き合いのある人に今年も案件を紹介してもらった。少しキナ臭い話なのだが、聞いているうちに自分の心に静かな興奮が押し寄せてきたことを感じ、その感覚を噛みしめていた。

たぶん大多数の人ならば蓋をして見なかったことにしてしまうような話だろう。それでも僕は、自分ならばこの案件をやってみせる、最後までやり抜いてみせるという直感に打たれた。頭で汗をかくような案件ではない、思い切りと度胸と忍耐の必要な案件だ。かといって簡単なものではなく、少なからず苦労もするだろう。それでも、取り組んでみる価値のある案件だと反射的に感じ取った。

美しいスキームでもない、対外的に見映えするようなストーリーでもない、どちらかというとこっそりとやってのけるような案件だ。でも、今の自分に与えられたリソースと、自分自身の勇気さえあれば、おそらくは他の誰にもできないような案件だ。これをやり抜けるならば、自分にさらなる自信もつくだろうし、これから自分の進むべき方向も見えてくるはずだ。

一年のなかでもこんな前向きな気持ちになることはそうそうない。今年の自分に与えられたチャレンジだと思って、張り切って、でも冷静に取り組んでいきたい。