水銀灯。

親が来た時に言われたのだが、わが家は全体的に薄暗いらしい、確かに蛍光灯を使っているのは洗面台だけで、他は全て柔らかく黄色に発光する水銀灯を使っている。引っ越してきた時にあまり深く考えず水銀灯で揃えたわけだが、今では洗面台の蛍光灯の真っ白な光がきつく感じられるくらいに黄色の光に慣れてしまった。

なかでもリビングとキッチン以外の居室の水銀灯は光量が少なくて、本を読むには心もとないくらいである。親には目が悪くなると言われたが、寝室で本を読むことはまずないし、iPhoneで読みもの、書きものをする時には、画面から発される光が充分にあるので、特に不自由することはない。むしろ寝る前に蛍光灯の強い光を受けないことで、眠りに入りやすいメリットのほうが大きいと考えているフシがある。

そもそも昼間は部屋の電気を点けないことも多い。天候にかかわらずそれなりに外光は入ってくるので、それで充分に生活ができる。こうなった理由として、普段からパソコンやらiPhoneで光を浴びているので、これ以上身体に光の刺激を取り入れたくない、という意識があるのだと思う。これからどこに住むにせよ、外光を生かして暮らせるところを選んでいきたい。