温泉。

一泊で宮城まで。

車のエアコンはあまり好きではなくて、これまでもできるだけ使わないようにしてたのだけど、この暑さではそうもいかず、エアコンを入れ続けることに。しかも、1番弱い風量だと時折エアコンが太陽光の強さに負けてしまうほどの酷暑。それでも、どこまでいっても東北道は緑がまぶしくて、夏真っ盛りだ。

目的地の旅館に着くと、暑さも少しやわらぐように。大きな森に囲まれた敷地、そこに母屋があって、客室としての離れが点在している、自然に囲まれた旅館だった。

チェックインして、早速温泉へ。いくつかある露天風呂をはしごしたり、食事を摂ったりしているうちに、なにをしたわけでもないのに時間があっという間に過ぎる。良い旅館にいると時間が過ぎてしまうのが本当に名残惜しい。

部屋数を抑えているので人の気配が感じられない。聴こえてくるのは川の音と虫の鳴き声だけだ。真っ裸で自然のなかの露天風呂にいると、はるか太古の昔、衣服をつけずに過ごしていた頃の人間の記憶が甦ってくるような変な感覚になる。

夜になるとどこからか冷たい風が入ってくる。星がたくさん出ていて、キャンプに来たような気にもなる。(明日に続く)