去年フランスとイタリアに行った時に、あまりにもかの地の歴史を知らなさすぎる自分に気付いたので、それからちょくちょく世界史に関する本を読んだり、実家に残していた当時の図表などを引っ張り出して眺めている。
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小学生の頃から一貫して好きな科目は社会科だった。中学時代の歴史の先生も面白くて、歴史の授業は好きだった。しかしながらいかんせん歴史は暗記すべき量が多い。高校の授業となるとさらに内容が掘り下げられていき、暗記すべき量が膨大に膨れ上がったために、歴史への興味を段々と失ってしまい、比較的暗記量も少なく、もともと持っている知識である程度勝負ができる地理に絞って受験勉強をすることになった(とはいえ、けして高校の日本史・世界史の授業がつまらなかったわけではない。完全に余談だが、世界史の先生は毎年第一回目の授業で落とし穴にはまったマンモスの鳴き声「パオーン」を、隣の教室に響くほどの大音量で叫ぶことで有名でもあった)。というわけで、世界史は高校2年の時に授業を聞いていた程度の蓄積しかない。
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実際に最近読んだ本は下に紹介したもの。もはや暗記すべき必要もないので、大まかな流れを掴めるような本を読んで勉強しているのだが、これがことのほか面白い!高校時代にこのような本を読んで勉強しておけば良かったんではないかとも思うが、歴史だけでなくいろんな教科を勉強しなければならない状況、なおかつ部活やら行事やら恋愛(?)やらにも時間を割かなければならないなかで、じっくり腰を据えて本を読むのは至難の業であっただろう。実際、自分自身が高校生の時に読んだ本の数はごくごく少なくて、今から思うともったいないことをしているなと思う。高校生の頃の感受性で、いろんな本を読んでいればその後の人生もまた違っていたのかもしれないとも思うが、いかんせん高校生活は忙しい。今の生活と比べても、限られた時間でクリアすべきことが多すぎる。若い大事な時期だからこそそれだけ濃密な時間を過ごすことで成長できるのだろうけれども。
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加えて今歴史を面白いと思うのは、歴史とそれを背景として作られたあまたある芸術作品とをリンクして捉えられることができるようになったから、ということが大きい。逆に言うと、作品の背景にある歴史を知らないことで、いかに作品の理解が薄くなっていたことを思い知らされている。世界史こそが学生時代の科目のなかで、大人になってから学び直すべき一番の科目だと思う。
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