武州さきたま彩の国。

昨日は昼から熊谷に出張。高崎線沿線各駅にはたびたび出張のために立ち寄っているのだが、意外にや熊谷に行くのは初めて。夏休みだからか、昼間の電車が混んでいる。

熊谷は4年前に国内最高気温(40.9℃)を記録して以来“日本一暑い街”として知られるようになった。海や湖から遠く、秩父の山々からフェーン現象によって暖められた熱風と、東京都心からやってくる熱風の交差点となるのだ。しかしながら最近は太平洋高気圧のパワーが今いち弱く、夕暮れ迫る熊谷の街には過ごしやすい風が吹いていた。熊谷の街自体は利根川と荒川に囲まれていて、緑も多く道路も広く移動しやすい。市内中心部の八木橋百貨店の前には、ニュースなどでおなじみの温度計が置かれている。八木橋百貨店は熊谷地場のデパートであり、地方百貨店の苦戦がそこかしこで叫ばれる中で、堅調な業績を維持し続けている。地元に愛されている店なのだと思う。

アポイントが終わり、一度寄ってみたかった赤城乳業本社にちらっと立ち寄ってみる。言わずと知れた「ガリガリ君」の製造メーカーである。工場見学をやっているという情報が頭の片隅にあったのだけど、実際に見学を行っているのは隣の本庄市にある新しい工場ということで、本社自体は特にガリガリ君的なロゴもなく、落ち着いた雰囲気だった。いつか工場見学もしてみたいが、かなりの人気だそうだ。熊谷(本社所在は正確には深谷市)と本庄という暑い場所にアイスクリーム工場があるというのはなんとも皮肉な気がしなくもないのだが。。

そして熊谷駅には秩父鉄道というローカル私鉄が乗り入れている。これまでにも出張で何度か使ったことがあるが、JRや東京メトロで昔使われていた車両のお古が走っている。駅の古ぼけ具合がなおさら昭和の雰囲気を醸し出している。週末にはSLも走っている。のんびり乗り通してみる休日もいいと思う。秩父のあたりは、雲取山に登りに行くために何度か通ったことはあるが、ちゃんと観光したこともない。長瀞も行きたいし、秩父のあたりの山にも登りに行きたい。

今年はすっかり花火大会が少なくなってしまったが、熊谷では13日に花火大会が行われる。東京の花火は混み混みで好きになれないが、こういう地方の花火大会ならいく分楽しめるような気もする。もう夏は折り返し点を過ぎてしまった、とふと思い出す。