西域。

すっかり円安になって、若者はおろか大人であっても海外旅行には行きにくい世の中になってしまった。とある方が西チベットへの旅行記を載せていて、たまらなく懐かしい思いが蘇ってきた。

 

新疆ウイグル自治区のこの20年を思い返すといろんなことがあった。この言葉を使ってよいのはわからないが、着実に、漢族との同化は進み、旧市街はあとかたもなく再開発されて綺麗になった。街のいたるところに「中国夢」というスローガンが、昔の行儀しい看板ではなく、インスタ映えするようなビビッドなオブジェとして登場し、日本の下町などよりもよっぽど綺麗である。これが国が発展するということなのだな、ということをスクリーン越しにも感じる。

 

もちろん、中国の人口は既に減少トレンドに入りはじめている。上海などは景気減速が著しい。かつての日本がそうであったように、「最も良い時代」は終焉しつつあるのだろう。そうなれば、その時代に築いたインフラをいかに丁寧にメンテナンスをしていくか、が重要になる。

 

西域の街はどこもキラキラしているが、そこに至るまでに流れた血と、これからについて思いを馳せる。