修羅場。

ここ十数年自分なりにいろんなことを経験したし、それこそ修羅場もくぐってきたし、多少のことでは動じない自覚もあるのだが、そんな自分でもまだまだ甘ちゃんなのかもしれない、と思わされたここ数日である。もっともっと自分にはやれることもあるし、やりきれていないことも多いし、ここで満足していてはいけないのだろう。

新卒で入った銀行では、当時は40歳そこそこで役職定年のような扱いになり、出向する人もいた。もっと言えば、30代前半で出世コースから外れた人も見かけた。勝負は20代の中盤から後半であり、そこで結果を出さなければ容赦なく扱いもひどくなる。そんな時代だった。もちろん、いまはずいぶんと時代も変わったし、世の中的にもシニア世代の人材を大切にするようになったので、同じことは言えないとは思うが、それでも突き詰めれば40歳までにいろんなことの勝負はついているし、出遅れが致命傷になるくらいシビアな世界だったと思う。

まだまだ、ヒリヒリする世界に身を置き続けねばならないし、泣き言はいわずいろんなものを背負っていかねばならない。そうした経験こそが、人生の何輪となるのである。喜んで、目の前の壁にも立ち向かっていきたい。