どうする家康①。

今年ももうすぐ折り返し、になって初めて言及するのだけど、今年も楽しく大河ドラマを見ている。浜松だ、岡崎だ、というのは今年になってちょくちょく訪れる土地でもあり、個人的にもなじみが深い。関西は古代の頃から歴史のある土地だけれども、東海地区もそれに負けないくらいに、鎌倉室町時代の頃からしばしば歴史の舞台となる地であり、関東にはない歴史の積み重ねがある。

「どうする家康」を見ていると、例年にもまして、脇役の登場人物に焦点が当てられていることが多い、たとえば侍女のひとりであったり、危険を顧みず使者として走った足軽であり、いままで歴史の教科書ではまずお目にかかることのないような無名の、それでいてエピソードとしては強烈なものを持っている市井の人物に、わざわざ1回分の話が与えられてスポットが当たることが多い。戦国時代と言えば数々の武将のいでたちやふるまいが有名ではあるが、あえてそこからずらしたところに着目しているのは脚本の妙である。(明日に続く)