不均衡。

WBCの余韻がまだ残っているなかでプロ野球が開幕する。エスコンフィールドはこれまた新しい野球観戦体験である。各チームのラインナップを見ても、どんどん新しい名前が出てきている。もはや自分よりも年齢の高い選手は、片手で数えられるだけになった。

 

開幕戦から面白い試合が多いのだが、一方でやっぱりチームごとの戦力差が隠せないな、というのも感じる。開幕戦はどうしてもどのチームも周到な準備をして臨むので、チームとしての地力、弱点が出やすい。案の定マリーンズは押し切られてしまったり、ライオンズやジャイアンツは抜けた選手、調子を崩した選手の穴の部分を突かれての逆転負けであった。

 

優勝を狙うだけが応援の姿ではなくて、好きな選手を推したり、野球をしている風景自体を愛でたりと、プロ野球に親しむ形はいろいろあっていいと思う。それでも、各チームの戦力を均衡させるための施策をもっと打てないものなのか、というのは考えこんでしまう。せっかくWBCで野球に対する熱が盛り上がっているので、これにあぐらをかくことなく、良くしていける部分はあると思うのだが。