ガストの風景。

久しぶりに野暮用があってファミレスに来た。デニーズあたりはちょくちょく行っているのだがガストは久しぶりである。夜のゴールデンタイムあたりなのだががらんとしていて満席にはほど遠い。

店員さんが案内してくれるわけでもなく自分で空いている席に着く。好きな席を選べるのは良いのだが、がらんとしていると思いきや、空き席の大半は食事後の状態から下膳がされていない。

店員さんがフロアに出てくるのも稀である。基本的にはタッチパネルで注文をして、すかいらーく系列でどこでも見かけるネコ型の配膳ロボが品物を運んでくれる。どれも見慣れた風景だが、ガストはとりわけオペレーションの効率化が撤退されているように感じた。

店員さんがフロアに出てこないので、ある意味では気楽である。長居していても気兼ねすることもない。客層も以前とは変わったように感じる。ファミリーは少なくなった。1人客が多くて、仕事や勉強など思い思いに没頭している。フロアも基本的には静かで居心地が良い。

例のネコ型ロボットは愛嬌もあって和む。下手な人間の店員さんが接客するよりも良い、というのも本音なのだろう。なかなか下膳にまわってこないので、自分で下膳棚に運んで、テーブルをおしぼりで拭いてなどするのだがそれも負担には感じない。味気ない部分があるのは致し方ないが、それよりも圧迫感がなくて、マンガ喫茶でのんびりしているような気分になる。

知らないうちに身の回りの慣れ親しんだ店もどんどん変わっていく。寂しがるのではなくて前向きに受け止められる自分でいたいなと思う。