性格、ふるまいの因子②。

周りの人を見ても、親をはじめとする家族にどう育てられてきたか、ということがその人自身の性格を形作っている。そう思うと、なんだか好かないなぁ、と思ったり、どうしてそんな言動をするんだろう、と感じるような相手にも、そのようなふるまいをするに至った生育環境や原体験があるのだ、ということに思い当たり、なんというか相手のことを少しは理解できそうになるのである。

ただそれはそれとして、だから自分の性格をそのままさらけ出して目の前のことに取り組むのではなく、達成すべき目的に対しては、意識的にふるまいを変えたり、緩急をつけてものごとにあたらなければ、いつまでたっても成果はついてこないのである。特に自分はあいまいで意味が限定的なコミュニケーションを取ってしまうことも多く、それは相手の警戒感を解いて懐にはいっていく局面では強みを発揮するものの、クロージングに向かって細部を詰めていく点、またそのなかで相手と認識をすり合わせていく点においては、不得手であると自認していることもあって、途中で崩れそうになったり、実際に崩れてしまうことも多い。

だからこそ、この自分の特性を生かして、不得手な部分を補完してくれる仲間をタッグを組んでやっていくことで、パフォーマンスが最大化されるものだし、相互にリスペクトしあえるチームを作ることが大切なのだと思っている。

そして気になるのは、いまの自分のふるまいが、わが子にどう影響を与えていくのか、将来になって答え合わせをするのは楽しみというよりは恐怖のほうが強い。