深淵。

勝負の1日。なんというか、こんな日は久しぶりであった。2015年から2016年ごろにはこういうことが何度もあったな、と思い起こす。もちろん、その後も、いろいろと大きな仕事を成し遂げた日はあったが、運が良かったり、巡り合わせがよかったり、でたどり着いたもので、自分の弛まぬ努力で到達したものではなかったので、感慨もひとしおである。まだまだハードルはたくさん残っているのだが、ひとつひとつクリアしていきたい。

 

山を越えたな、と自分で感じられたときに、自分の心のなかでふっとため息をついた。しんどいことも多いけれども、こういう時の充実感に浸るために、仕事をしているんだなあとしみじみ思う。最後の最後、ぎりぎりまで、努力を尽くすからこそ、運命の神様は微笑んでくれるのだと思う。

 

自分のやっていることが正しいのか、迷う日もある。というか、ふと我に返ってしまうと、だいたい迷いの深淵をのぞきこんでいる。信じてあげられるのは、自分だけである。