ゴーイング。

「カムカムエヴリバディ」最終回。なんというか、気持ちいいほどの伏線回収であった。最終回は情報量が多すぎて消化しきれないが、なんともいいようのない多幸感に包まれたラストだった。


誰かがモチーフになっているドラマではなく、フィクションだからこそできるストーリーだったと思う。ひとりにスポットを当てるのではなく、3人のヒロインが人生をリレーしていくからこそ見せられる時間の厚み、世代の積み重ねにお腹いっぱいの気分である。


ゴーイングコンサーンという言葉がある。人生もまた同じで、子孫が残っていくのならば、たとえ自分の命が尽きようとも、自分の血筋は後世へ受け継がれていく。それはまた、たとえ子孫を残さなくとも、自分が残した価値観、仕事が未来に受け継がれていくことも同じである。自分が関わったことが遠い未来にどんな影響を与えるか?ということを考えて、目の前の行動を判断していく。


自分ひとりの人生ではない、ということを噛み締めると、行動には責任も伴ってくるし、身体のどこからか、力が湧いてくる。