ダブスタ。

中国でテニス選手が、政府の高官に無理やり関係を迫られたことを告発して、一時行方不明になったり、一転無事に過ごしていることが発表されたり、なんだかよくわからないことが起きている。これに対して米国が北京五輪への政治的ボイコットを匂わせたり、IOCヒアリングを開始したりと慌ただしい動きが起こり始めている。


半年前の日本では、森喜朗が失言で引きずり下ろされたりなどということもあったが、いまとなっては可愛らしい事件にしか見えない。日本で同じようなことが起これば、たとえ疑惑にとどまったとしても何人のクビが飛んだことだろうか。もとい、IOCが丸め込められる可能性もある。


そして、これだけのことが起こっているにもかかわらず、日本のメディアはだんまりだし、なんなら看過してそのままオリンピックに突入しそうな雰囲気だ。こういうダブルスタンダードには本当にげんなりする。口角泡を飛ばして半年前に非難していた人たちはいまどういう気持ちでいるのだろう。


政治的にはできるだけニュートラルでいたい、と思ってはいるが、あまりにもおかしいことが多くて、なんだかなあ、という気持ちしかない。