狭間と刹那。

全国的に10月に入ってから飲食関連や観光地が活発に動いている。また第六波が来るかもしれないが、ここまではポストコロナの社会の様相に近いものがあると思う。人間の性として、いつまでも自粛をしているわけにはいかないし、いくらオンラインツールが発達しても、自分の足でわざわざ出かけていくことの価値が減じることはないのだ。


そして、自分が思うよりも人々は刹那的に生きているようにも思う。先々のことがどうなるか予想して、いま我慢をする、という選択肢が取れる人はそこまで多くはないのだ。特にコロナもあり、またいつ外出自粛の生活に戻るかわからないなかでは、制限なく行動することが大手を振って許される時期くらいはめいっぱい羽を伸ばしたい、という人が多いことを肌身で感じる。


それが人間らしくていいような気もする。人生も世の中もなんとかなるし、よしんば先々でなんとかならなくとも、先に我慢せずやりたいことをやっておいたほうが後悔もない。不確実な未来に備えてじっと身構えておくのはやはり精神的に健全でない。はしゃぐことでもないし、基本的には淡々と毎日積み重ねるだけなのだけど、無理に先延ばししたり、断念することは必要ではない。