小さく死ぬ。

久しぶりに悲しい気持ちになった。でも前回同じような気持ちになったのは1か月くらい前だから、少し間隔は空いてきたような気もする。前よりはかなり冷静に振り返って、自分の糧だと思えるようになってきている。


月並みだけれども、いろんな人生がある。人はそれぞれに乗り越えられる試練しか授けないし、務めを果たしたときは神さまからよくがんばったね、と労ってもらうことになるのだろう。


毎日眠りに堕ちていくときは小さく死んでいるようなものだ。朝になって目を覚ますとまた新しい生がはじまる。いまだに、時間が巻き戻っていればいいのになあ、なんて思ってしまうが、それができないから人生には意味があるのだろう。


淡々と自分のことを果たして、人生が終わり、また人生がはじまっていく。全ては昨日のことのように。やりたいようにやればいい。その結果しっぺ返しを喰らったり、いいことがたなぼたのように転がり込んできたとしても、全ては受け止められる。受け止める覚悟でいる。


悲しい気持ちを呑み込んで、目を閉じる。またしばし、さようなら。