アフターコロナ。

ここ数週間振り回されっぱなしのマーケットだったが、今週に入っていったんの落ち着きを見せ始めた。欧州での感染者数増加にピークアウトの兆しが見え始めたということなのだろうか。米国はいまだ出口が見えなさそうだが、ここまで国家ぐるみで対応しているところから、糸口が見えつつあるのかもしれない。歴史的な金融緩和とあいまって、いったん上げ始めた時の戻し方も凄まじいものになっている。


とはいえ、実態経済の悪化が続いているのに株価だけが上がるというのはなんとも気持ちが悪い。この副作用は必ず出てくる。とはいえ、これだけ金融緩和しているなかで株価が下がるということも考えづらいので、行き着く先はインフレしかないのだろう。


結果として、今回の一件を機にどんどんカネの価値は薄まっていく。目ざとい人はアフターコロナの生き方やビジネスをみな模索しているが、その目に映っている景色はそれぞれちょっとずつ違っていて、的を得ている人もいれば的外れに終わる人もいるのだろう。なにが当たってなにがダメだとジャッジする力は僕にはないけれども、本質を見抜く力がどこにあるのかが問われているのだと思う。