春はまだか。

ニッチなこの業界にもう8年近くいるが、最近ビジネスモデルとしての限界を感じることが多くなった。この業界、2003年頃から2007年頃までが最初のビッグウェーブだったが、その後は冬の時代が長く続いている。僕はまさにビッグウェーブの最後の波の時期に業界にエントリーしたわけで、最初はウェーブの余禄で仕事できていたが、徐々に環境が厳しくなるのを肌で感じつつ、耐え忍んできた。2012年頃からは、今年こそ雪解けか、と期待しては裏切られることの繰り返しであった。この業界から足を洗った同業も少なくない。

ビジネスモデルの寿命は10年と言われる。そういう意味ではこの業界のビジネスモデルは既に終わったものと言ってもよい。今はただ、先に退出した同業が残していったパイを吸収することでなんとか生きながらえているだけのことだ。おおよそ持続的なビジネスモデルとはほど遠い。

どこかでこの業界にも春はやってくるだろう。ただ、金融緩和の影響もあり、その出口はすぐそこと言うわけではなさそうだ。そこまで耐えて待ち続けられるか。精神的にも耐えられるか。僕の心のアンテナはどう感じ取っているか、考えなければならない時がきていると思う。