恩送り。

新入社員の子と2人で飲んだ。もう歳が14違うのである。思えば遠くへ来たもんだ。


いろいろと熱く語ってしまったのだが、たぶん相手からすれば酒の力を借りてグダをまくおっさんにしか見えていないだろう。若い頃なんだかなあと思っていた(とはいえ、嫌いでもなかったが)ウザいおっさんの姿に自分が重なってしまっている。


なんというか、自分がしゃべりたいことをしゃべる、という形で我を通すのはやっぱり良くないな、と思う。それで気持ち良いのは自分だけだからである。相手にとって有用なことを伝えられていると思い込むのはとんだ思い上がりである。


そういう意味では、若い人と飲むときには相手にどんどんしゃべらせるべきなのだ。若い人の発想に気づかされることもあるし、若い人自身の思考を整理したり、ストレス解消にもなる(こう思うのはさすがに思い上がりでもないだろう)。


これまでさんざん上の人たちにはおごってもらい、好きなように振る舞ってこさせてもらったのだから、そろそろ「恩送り」をする番である。