極右と極左。

今さらながら、先月の参院選を振り返っておく。結果は予想がついていたし、興味も過去最低レベルに低かったのだが、それでもいくつか新しい動きを感じた。


ひとつは「れいわ新撰組」だ。共産党立憲民主党を食いかねない勢いで、2議席を獲得した。山本太郎は当選できなかったが、当然ながら次の衆院選には出馬してくるだろうし、お家騒動などにならなければ今後も党勢を拡大していくだろう。これは数年前から欧州で極左政党が支持を伸ばしたのに似ている。


もうひとつは、「N国」や「維新」だ。ひとくくりにするのは正しくはないが、こちらの2党はどちらかというと極右もしくは、ネオリベに近いだろうか。従来の自民党が取りきれていない層、いったん破壊してからの創造に期待する層にうまくアプローチできている。こちらは自民党と組んで政界のキャスティングボードを握ることも充分あり得る。


二大政党による政治、自民一強の政治の時代もそろそろ終わりかな、という潮目を感じる。