野村語録。

今になってであるが、ヤクルト、阪神楽天などの監督を務められた野村克也氏の言葉が、心に響くようになってきた。本当に厳しい世界で、けして日の当たる場所ではないところで過ごしてきた方だからこその、言葉の深みを感じる。


なかでも最近響いたのは、「35歳を超えて敵がいないということは、人間的に見込みがないことである」という言葉である。僕自身、近年は敵を作ることに必要以上に敏感になってしまっていたのだが、この言葉に触れて楽になった部分があった。本当になにかを成し遂げるためには、敵を作ってしまうことも致し方ないということである。


プロフェッショナルとして35歳を超えて独り立ちしなければならないなかで、どうやって生き残るかということをノムさんは教えてくれる。自分自身の個性を確立するためには、まずなによりも自分のことをよく知らなければならないし、人と同じことをやっていても意味がないのだ。