ダッシュ。

会合があっての帰り道、駅から家まで人気のない線路沿いの道をダッシュしてみた。想像以上に身体が重くて、すぐに走るのをやめてしまった。


社会人になりたての頃、同じように帰り道をダッシュしていた。朝から14時間半働いて、身体もさることながら脳がクタクタになって、全てを発散させるためにスーツ姿で細い路地を全力疾走していた。そうでもしないと、身体と脳のバランスが取れなかったのだと思う。


無性に走り出したくなる時が、確かにある。なんらかの形で自分自身が追い詰められている時に多い。これから先にそんなシチュエーションになったときに、身体はついてこれるだろうか。それとも、手にしたかりそめの安住の地にすがって、走ることをすぐに止めてしまうだろうか。


自分でも思う。確かにハングリーさがなくなってきた。遮二無二頑張らなくてもまあなんとかやっていけるだろうとすぐに考えてしまうようになった。これが目指していたゴール地点だったのか。もう一度全力で走ることはできるものだろうか。ちょっと考えている。