日曜の夜。

きのうは妻が家にママ友を招き入れたので、はじき出される形でフリーの1日に。仕事関係でひとつ打合せをして、あとは普段やれないことに勤しむ。ぶらぶら本屋をめぐって思うがままに立ち読みするなんて、かなり久しぶりのことだった。

妻も子どもも遊び疲れて早くに眠ってしまったが、僕は昼間飲んだコーヒーがよく効いているので眠れない。珍しく1人でリビングに残ってお菓子でもつまみながらテレビを見る。

昼間の空き時間も、夜にひと息つく時間も、ふと気づけば仕事のことを考えている。普段は土日になればすっかりと仕事のことなど忘れてしまうのだけど、ここ数日はなぜか脳裏からこびりついて離れない。

きっとこれが産みの苦しみなのだと信じて、悩むだけ悩み抜き、未来のシミュレーションをしながら、来たるべき月曜の到来を待つ。翌朝は早いと分かっていながらも、自然に眠くなるのを待つ。

1番仕事がしんどかった社会人の最初の3年くらいは、日曜の夜が来るたびに気を引き締めて、金曜の夜が来るたびに胸をなでおろしていたことを思い出した。10年以上の時を経て、今年はちょっと同じような心持ちだ。