天網恢々。

この一年を振り返ってみて印象に残るのは、スポーツ界の旧態依然さをこれでもかと見せつけられたことだろう。前時代的な指導者、パワハラ、ドーピングまがいの行為などなど、まさに膿が噴きだしたと言ってもいい。


これまで無意識のうちに問題ないとされてきたことが、どんどん世間の規範が変わっていくなかで、自浄作用が働かずに放置されてきたということだろう。この流れは変わらないし、来年はスポーツ界を飛び出して、政財界などでも同じような膿が噴きだすのではないかと考えている。そして、そういう行為にひっかかるのはたいていは中高年(全部が全部というわけではないし、若年層でも見事に悪癖を身につけている人もいるが)である。


あとは、渋谷ハロウィン騒動の逮捕者が監視カメラや交通系電子マネーの分析によってはじきだされたことも印象に残っている。天網恢々という言葉が、中国に続きいよいよ日本でも現実になってきた。電子決済サービスがどんどん浸透していくことも含めて、人やカネの流れが透明化していくのは避けられないだろう。そのつもりで日々きちんと生活することが求められる世界になっていることを実感する。