メッセージ②。
(昨日の続き)道ばたに注意深く目を凝らし、コーヒーショップで席の周りを捜索させてもらい、それでも見つからなかったので、とぼとぼと家に戻る。じたばたしてもしょうがないので、一つ一つやっていくか、と自分に言い聞かせて、玄関のドアを開け、もう一度スーツのポケットやらカバンやらをゆっくりと探していると、なんのことはない、ソファのすきまに財布が挟まっている。脱力である。
最初に家の中を探したときに、ソファに行き当たらなかったのはどういうことだろうか。一度外を歩いてきて、頭を冷やしてこいという天からのメッセージだったのだろう。浮ついているときに限って、落とし穴はやってくる。メッセージを見て見ぬ振りすることなく、しっかりとそれを受け止めないと、次にはもっと大きな落とし穴にはまってしまうことになる。
ワーストシナリオが消え、今まで通りの日常がこの先も続いていくことに感謝して、早速日常通りに子どもの面倒をみることになる。