墓穴。

2月9日のエントリで、三浦九段の手記についてコメントしたけれども、驚くべきことに、その手記のなかで言及されていた件の観戦記者が、弁護士を雇って渡辺明竜王のウェブ上での批判を弁明する文書を公開していた。なんというか、開いた口が塞がらない。

文書を公開することによって、批判や攻撃の沈静化を図ろうとしていたのだろうが、逆に火に油を注ぐ自体になっている。本人にその自覚はあるのだろうか。もはや、渡辺明竜王自体ももらい事故をしたような状況になっているが、件の観戦記者竜王のコミュニケーションは取れているのだろうか。なんというか、言葉が見つからない。墓穴を掘ったというのか、それとも因果応報と言うべきなのか。

件の観戦記者も、竜王も、極めて厳しい立場に追い込まれたのは間違いない。まさか、自らの失策によって、このような成り行きになるとは思わなかった。これが運命なのだろうか。だとすると、将棋の神様の沙汰とは、かくも恐ろしいものだと思わざるを得ない。