訃報。

大阪の取引先で、ここ2年ほど仲良くさせていただいていた方の突然の訃報を聞いた。親族以外で、直前まで身近に接していた人の訃報を聞くのはほぼ初めてのことで、驚きと同時に、今までに感じたことのないような感情がこみあげてきた。

今年だけでも何度か食事もさせていただいていた。歳はふた回り以上うえでそれこそ親子のような関係だった。折にふれ、僕のゆく道を諭してくれたし、人間としての器の大きさと落ち着きを備えることの大切さを教えてくれた。

優しい笑顔が何度も脳裏に浮かぶ。もう会えないのだという現実をあまり受け入れられないでいる。立ち止まりたい気持ちになるが、それでも目の前の仕事をまわしていかなければならない、というジレンマも感じる。

本当に今年はいろいろなことがあった年だなと思う。ひとつひとつをきちんと咀嚼する隙もなく、また次の波がやってくる。人生のなかには、そんな時期があっても仕方がないと思うしかないのかもしれない。

故人の冥福をお祈りして、故人のためにも、精いっぱいまた仕事に取り組むしかないと思っている。