ナゴヤの夜。

名古屋出張。たまに立ち寄ることはある街なのだが、ゆっくり時間をとって、なおかつ泊まるのは2年半ぶりくらいか。地下鉄に乗るのも久しぶり。名古屋の地下鉄は路線が入り組んでいるうえに、地名がことごとくわからないので珍しく乗り間違えをしてしまった。

夜は懇意にしている方とお食事。体調がいまひとつなせいか、すぐに酔いがまわる。こういう時は早めにアルコールをやめるに限る。ソフトドリンクでごまかしているうちに、気分もよくなってきた。僕は酔っぱらうのも早いが、酔いが醒めるのもめっぽう早いのである。

早い時間で切り上げてラウンジへ。ここ1年くらいで年配の方にラウンジに連れていかれることがかなり増えた。適当な話をするのも好きなのだが、とりわけカラオケが好きなのである。ラウンジの頻度が増えるうちに、悲しいというべきか喜ぶべきか昔の歌のレパートリーも増えてきた。ひとしきり気持ちよく歌って、名残惜しいと思うくらいのタイミングでさっと切り上げる。客引きに声を掛けられながら歩く帰り道、ネオンの灯りが優しい。