熱量。

今日もきょうとて日帰り出張。関ヶ原を越えると一面の銀世界になった。大阪は丸一日冷蔵庫のなかのような空気に包まれていた。

ぎっちり詰まった予定をこなして、懇意にしている方と早めの時間から食事。昼間の仕事が特段うまくいったわけでもないのに、きょうは気分が良く、普段に比べて酒が進んでしまった。だいぶ酔っぱらった状態で帰りの新幹線に揺られるのは正直きつい。

新幹線の座席におさまりながら、きょう会った人たちの顔を思い浮かべる。誰かに導かれたのか、自分で選んだのか、人のつながりもだいぶと変わった。これが良いことなのか、自分でも分かりかねる。ただ、自分の力で人生を舵取りしている人たちに近づきたい、という気持ちが自分のなかに芽生えてきていることはわかる。

2時間11分のうちに、車内の空気が澱んできて、肩から顔がのぼせてくる。ホームに出ると、身体の火照りは一瞬で飛び去る。大阪ではまだ宴は続いているだろうか。すっかり酔いは醒め、かすかな頭痛だけが残っている。