御嶽。

御嶽山噴火にはびっくり。ロープウェイや車道が2000メートル超のところまで通じているので、国内の3000メートル峰のなかでは1番手軽に登ることのできる山だった。まだまだ予断は許さないものの、初期の噴火はひと段落ついたようだが、未だにたくさんの行方不明者が残されている。生存者のコメントを読んだり、噴火時や、山肌に一面に数十センチの灰が積もっている映像を見て背筋が寒くなる。

もうひとつびっくりしたのは、今回の噴火はオスプレイが引き起こしたとか、原発再稼働に対する自然の天罰が下っただとかいう言説が出てきているということ。あきれるというか、なんでも自分の思考、主張に結びつけたがるんだなぁという感想しかない。主張が正しいとかを抜きにして、こういう言説を振り回す人たちには、結論ありきの議論に終始し、事実を客観的に捉える力はないので、ものごとの判断にかかわるようなことは止めてほしいという思いしかない。

左派やリベラルのなかに、こういう言説を振りまく人たちを諌めるような人はいないのだろうか。そういう作用が働かなければ、左派やリベラルは止まることなく衰えていくのだと思う。