鹿行大橋。

仕事で茨城県東部へ。この辺りに来るのは本当に久しぶりで、懐かしい気持ちになった。鹿行大橋が架け代わっていたことにびっくり。

大学時代、毎週木曜日の夜にサークルのミーティングがあった。21時頃にミーティングを終えるとみんなで食事に行く。その後で、皆で何度か海に行ったことがあった。車で1時間、向かうは太平洋に面した大竹海岸だ。

海に向かうまでに2つの橋を渡る。ひとつは霞ヶ浦にかかる霞ヶ浦大橋。当時は有料道路で、23時になると料金所のおじさんが居なくなるので、それまで橋の手前でしばし待ったり。橋はアーチ型で、頂点にくると湖岸ははるかに下に見える。

もうひとつが鹿行大橋。こちらは北浦を渡る。こちらは橋と言っても水面から2メートルくらいの高さにかかる低い橋だ。橋の幅は細くて、車がすれ違うことはできない。橋の途中に三ヶ所ほど幅が広がっている場所があり、そこで車はすれ違う。橋には灯りもなく、暗闇のなかで渡るには勇気が要る。

当時渡った鹿行大橋東日本大震災で崩落したそうだ。いまは新しい橋が隣に架かっている。

大竹海岸に着いてなにをするでもなくうだうだしゃべって真っ黒な海を見つめて、でも当時かすかに好意を寄せていた人と一緒にいてドキドキして、そんなことを思い出した。