便所。

便所とは、(身体の)便りを受け取る場所という。

三連休ということでちょこちょこ外出。かねてから行きたかった日本科学未来館の「トイレ?行っトイレ!」展に。予想以上の混雑に驚く。みんなこの手の話に惹かれるのだなぁ、と。

展示自体は想像の域を越えるものではなかったけれども、この特別展はもはや企画の段階で成功間違いなしと言ってもいい。チケット購入のために列に並んでいる時に、海外から来たグループ観光客が「いまここではどんな展示をしているのだ?」とスタッフに聞いたのに対し、彼女が恥ずかしそうに「Toilet..」とつぶやいた時に起こった低いどよめきが全てを物語る。さしずめ、トイレさえもクールに仕立てあげる日本文化の粋と言うべきか。

下ネタが好きな僕は、プレ下ネタとしての小学校低学年が盛り上がるトイレネタも大好きだ。あのわくわくは、決して小学校低学年の時にだけ特別に感じられるものでもないのだと思う。年齢が上がるにつれて、わざとそのわくわくを抑圧するようになっていくだけだ。この特別展のコンセプトである、トイレや排泄物を過度に不浄なものとして扱い感謝の気持ちを表さずにいると、いつか人間はしっぺ返しを喰らうよ、というメッセージはその抑圧感に柔らかく働きかけてくれる。いつまでもトイレネタでわくわくできるおっさんでいたい。