令和の怪物。
今さらの話になってしまうが、生粋のマリーンズファンとしてはこの話に触れずにはいられない。佐々木朗希、完全試合というとてつもない偉業である。
打たれる気のしない、とでも言うしかない完ぺきな投球内容であった。今年からローテーションに加わったばかり20歳の投手とは思えない支配的な投球である。
もともと令和の怪物とも言われていた投手ではあった。しかしながら、これだけの成長曲線を描くとは誰が想像しただろうか。高校生の頃にこの将来を思い描いて、県大会決勝で登板回避を決断した監督、そして育成プランをたてて見事に計画通りに大成させたマリーンズのコーチやスタッフの手腕も誉めるしかないものである。
この先もどこまで成長し続けることになるだろうか。本当に、末恐ろしいとしか言いようがない。人間はどこまで速い球を投げられるのか、という壮大な命題に近づくドキュメンタリーを見ているようである。そして、その球を受ける捕手の松川虎生のキャッチングも感嘆すべきものである。