露鳥。

ウクライナ情勢は、先のキューバ危機と同様に大ごとになる、と言われているが、果たしてどうなるだろうか。ロシアの侵攻開始はきょう16日とも、オリンピックが閉幕する20日とも言われている。


世界情勢からすれば、本件のポイントはエネルギー問題とも言われている。ロシアからドイツへの天然ガス供給がストップすることで、欧州では家庭用のガス代が前年比で2-3倍に急騰している。ロシアが欧州へのガスパイプラインを止めることで、米国が欧州にシェールガスを売れるようにするための布石となっている、という可能性も聞く。日本も欧州に天然ガスを融通するようだが、ほんの気持ち程度だ。


角度を変えればプーチンも追い詰められているのだろう。どの国もインフレに突き進んでおり、国民の不満のコントロールには苦慮している。とはいえ、暴発は悪い結果を招くのみであり、どこの国の国民も我慢することが求められている。


こういう時に中国のような国家体制は強い、とつくづく思う。とはいえ、そのために国中に溜め込んだカルマは相当なものであるだろう。あと1週間くらいは、ボラティリティの高い時間帯が続きそうだ。