耕す。

仕事でも、心の調子を崩してしまっている人を散見する。本来そこまでして仕事をするべきものでもないのだけど、ギリギリ限界まで耐えてしまうのであろう。なんとも言えないなあと思う。


周りからは頑張っていないように見えても、本人からすれば今できる精いっぱいの頑張りを出していることもある。他人が見てどうこう判断できるものではない。


心身ともに健康な人がそうでない人の分までかぶって仕事をしなければならないのは一見不公平に見える。でもそれは、運良く心身ともに健康でいられた人だからこそ背負わなければならないものなのかもしれない。いつなんどき、誰しもが健康でない人になってしまうかはわからないからだ。


だからこそ、健康でいられる間は、そのことに感謝をしてやれることを精いっぱいやるしかないのだと思う。もしかすると人柱のように酷使されることになって疲弊してしまうこともあるかもしれない。それはそれで悲しいことだけれども、そうなっても必ず救われるのがこの世界のまだマシなところだと思う。


誰もみていなくとも、目の前の畑を耕し続けられる人でありたい。いまはまだそこには自分は遠い。