香港のこと①。

香港のことについて少し書く。市民によるデモが、政府が推し進めようとしていた条例の改正を延期に追い込んだ。改正案の内容を読んで、空恐ろしい思いがした。


最近旅人のブログやテレビの番組などで、新疆ウイグル自治区四川省西部の風景を見る機会があった。10数年前と比べればはるかに街は綺麗で近代化されているが、なんというか、この地方がもともと持っていた風土の香りは全くといっていいほど失われていた。経済発展や豊かな生活と引き替えに失った、となれば仕方ない面もあるのだろうか。同じようなことが、チベットで、香港マカオで、台湾で、そして一帯一路と名付けられた各国で形を変えて展開されているのだろうか。


そしてこうした政策の原動力となっている大陸中国の経済の現在地点はどこにあるだろうか。さまざまな抑圧の源泉となっていた経済発展につまづきが起きれば、そこでどんなことが起こるだろうか。なにもかもが思う通りに行くはずはない、どこかで状況は反転し逆流するはずだと思っている。(明日に続く)