僕には恩人とも、メンターとも言うべき人がいるのだが、ここ半年ほど連絡が取れないでいる。それは、単にあの人の側の事情なのかもしれないし、僕の不用意な行動によるものなのかもしれないとも思ってる。
以前にも2,3年ほど連絡が取れないことはあったので、また再会する日がくることは確信しているのだが、それでもやはり気になってしまう。
僕の起こした行動が原因であの人が窮地に陥っているのならば、助ける義務が僕にはある。今まで何度も陰に陽に助けられてきたのだ。それでなくとも僕はまだなんの恩返しもできていない。
いまはただ、この会えない時間にもなんらかの意味があるのだろう、と思っている。自分の力で考えて、一歩を踏み出していかなければならない。そうして、来たるべき時に向けて自分の器を大きくしておかなければならない。
会えない、会わないことで初めて気づくこともある。いまはそうやって見えてくるものを丁寧に拾っていく時間なのだ。いま拾っておかないと、また走りだしたときにきっとつまづいてしまうのだろう。