分岐点。

向き合わずに済ませようとしていたことと向き合わざるを得なくなったときにはじめて、自分はこれからどうするのか、どうしたいのか考えざるをえなくなる。

もう若手と言われた時期はすっかり彼方に過ぎ去って、今までに身につけた芸を頼りにこれから海を泳いでいかなければならない。1人で身を立てていくのなら、もう少しニッチなところに焦点を当てて、その分野を掘り下げていかなければならない。しかも、いったん組織を飛び出してしまえば、いわゆる「旬」の手法に触れる機会からは否が応でも遠ざかってしまう。

かといって、組織のなかにいると窮屈なことも多いし、なによりも自分のやりたくないことに取り組まざるをえない場面も出てくる。もはやそんな場面で粛々と手を動かせるほどの根気もない。

どちらにせよ、100%の正解はないのだ。だとすると、自分がどうしたいか、どういう時に精神の充実を感じるか、そこに忠実に、選択肢を進んでいくしかないのだと思う。ストレッチするのがいいのか、ここいらで着地点を見つけるのがいいのか。