地盤沈下。

以前一緒に働いていたものの、地元である関西に戻って独立開業した人と話をした。話をしながら、底知れぬ深い沼に沈みこむような気分になってしまった。

関西、特に大阪は街に元気がない。1番のどん底であっただろう90年代の後半から00年代に比べれば少しは光も差してきているのかもしれないが、何よりも人材が不足している。流れを変えるような元気のある人材が不足している。

友だちもまだまだたくさん大阪にいるし、なによりも生まれ育った場所のことを悪く言いたくはないのだが、そして自分もまた出てしまった人間であるからして多少の後ろめたさもあるのだが、やっぱり大阪は東京に元気のある人材を吸い取られすぎたのだと思う。そうして、言い方は悪い(大阪に残ってふんばっている友人もいるので彼らのことを指しているつもりではない)が、保守的な人が相対的に多く残ってしまった。そんな状況が積み重なってボディブローのように経済を蝕んでいるように見える。

彼のように、起業する人が増えなければ、やっぱり街は活性化しないのだと思う。住めば暮らしやすい街なのだけれども。