焼け野原。

北陸出張のおり、1日目の予定に若干の余裕があったので、糸魚川で途中下車してみた。1年前に出張の乗り継ぎでお昼を食べて付近を散歩したことがあり、そのあたりの地域が昨年末の火事に見舞われたとのことで、気になっていたのだ。

新幹線の駅舎から見ると、火事で焼けた範囲はそれほど広くないように見えたが、いざ現場に降り立ってみると、焼け野原と言うにふさわしいような状況である。前に気仙沼津波罹災エリアなどを見たことがあるが、それに匹敵するほどの、迫力のある光景だ。

瓦礫は既に片付けられておりほとんどが更地になっている。基礎だけが残っている家や、焼けたものの原形をとどめた木々がひょろひょろと異彩を放っている。大空襲の跡とはこんなものなのだろうか。火災の熱だろうか、道路のアスファルトが赤茶色に焦げたような場所もあった。

復興なんてまだまだ途上のように思える。それでも、焼け跡で新しく家を建てたり、プレハブ小屋で営業を再開するような店もあって、勇気付けられる。また少ししたら、訪れてみたいと思う。