親になる。

親しくしていた人(♂)から、親になる、という報告を受けた。こちらも嬉しかった。40歳を過ぎて初めて父になる、というのは相当に感慨のあることのようだ。

「子どもを設けることができない」ことを女性側が気にするのと同じくらいに、男性側もまた気に病んでいるものだと思う。近ごろは、不妊治療で自らの精子の動きの悪さを目の当たりにすることもあり、想像するだけでもそれは相当にショックなことだと思う。

少子化対策だとか、待機児童だとか、イクメンだとか、今の世の中、親と子どもを巡ってはいろんな議論があって騒がしいけれども、実際に親になるということは、そんな議論は矮小化されて吹っ飛んでしまうようなことなのだと思う。

今の僕の生活だって、けして楽じゃない。平日の5日間はいつも綱渡りで、妻と息子と切り抜けているようなものだ、それでも、子どもがいるということはいいものだ、と即答できる。もちろん、子どもを設けない(設けることができなかった)、というのもひとつの選択肢(と結果)ではある。