「タラレバ」世代。

わが家で新刊を心待ちにしている数少ない漫画のひとつが「東京タラレバ娘」である。毎回期待を裏切らない展開に、夜な夜なリビングから妻のゲラゲラ笑う声が聞こえてくる。

タラレバ娘に登場する3人の女子の年齢はおそらく僕と同学年である。だからして、アラサー世代に突き刺さっているのかと思いきや、先日25歳前後の女子と話したところ、彼女たちもまたタラレバ娘に影響を受けていることが判明した(n値=3くらいではあるが)。

なるほど、今の若い女子はよく将来のことを考えている。キャリアを大事にしつつも、キャリアのためにプライベートを犠牲にするつもりは毛頭ない。そして時間の流れは容赦ないことに若いうちから気づいている。上の世代を見て学んでいるんだなあ、という気にさせられる。

人生において早め早めの決断をしていくことが必ずしも良い方に転ぶとは思えない。それでも、決断を先延ばしにすることによって八方ふさがりの状況に追い込まれるよりは良いということなのだろう。