梅。

昨日は久しぶりに水戸に出張。水戸駅到着前、ふと顔を上げると、偕楽園に見事に梅が咲いていた。ほぼ満開ではなかろうか。

春の花と言えば問答無用で桜なのだけれど、梅ももっと評価されていい。咲き誇ったときの華やかさでは桜に及ばないとしても、ひとつひとつの花弁の存在感では梅の方が上回ると僕は思う。すぐに散ってしまう桜に比べて、まだまだ寒い中で長い期間しっかりと花を開き続けるのもなかなか健気ではないか。

偕楽園には、ちょうど11年前の今頃に遊びにきたことがある。同じように梅が満開で、やけに暖かい日だった。千波湖でボートを漕いだ。大学を卒業して働きはじめる前の、不安が先行した気持ちを今でも覚えている。偕楽園もまた、僕にとって特定の記憶を思い起こす場所なのだ。

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ

今年の繁忙期も、あと4週間。結果はまだ見えないけれど、ゴールは見えてきた。少しずつ暖かくなってきた陽気の中で、最後までしっかりと走り抜きたい。