布団。

久しぶりに布団で寝た。わが家のベッドはかなり柔らかい材質のものなので、布団に横たわるとよっぽど厚みのあるものでない限りは背中や脚に反発力を感じる。昨夜の布団はさらに薄めのものだったので、なかなか寝付けなかった。

寝付けないだけではなくて、朝目覚めた時にも、普段とは違う感覚を得た。普段であれば朝になるとぱっちりと目が覚めてすぐにシャキッと起き上がることができるのだが、のそのそとしか動けず、何よりも眼が思うように開かない。毎朝こんな感じで起きていたのは布団で寝ていた中高生の頃以来で、あの頃の朝の感覚を久しぶりに思い出した。リビングに下りてきて朝ごはんを食べる段になってもまだ瞼が開くことを拒否し、夢うつつのまま食べものを口に運んでいる感覚だ。

とはいえ、朝ごはんを食べ終わる頃には完全に眼は開き、昼間に眠気がぶり返すこともない1日だった。毎朝シャキッと目覚めていた近年でも、昼下がりには眠くなることが珍しくなかったので朝の目覚めの辛さと昼間の眠気にはどうも関連性はないようだ。となると朝の目覚めのペースと寝具の違い、もしくは睡眠時の疲労の取れ具合には関連性があるものだろうか。ここのところのメカニズムが分かれば、睡眠ともっと深い付き合いができるのかもしれない。