新しい風。

ついこの間プロ野球がキャンプインしたと思いきや、もう1カ月が過ぎようとしている。3月の声を聞くと本州各地でもオープン戦が開かれるようになる。10月早々にシーズンが終わってしまった下位チームにとっては、5ヶ月ぶりの野球の季節の到来だ。気もそぞろに、ひいきのチームが今年はどんな顔ぶれで戦うのか気になってくる。

好きなチームの垣根を越えて気になるのはやはりカープに復帰した黒田であり、ホークスに移籍した松坂になる。どちらもメジャーリーグで実績を残し、まだまだ力がある段階で日本に戻ってきた。これまでにもメジャーから出戻ってきた選手は数多くいたが、今年ほどメジャー帰りの選手が注目される年も珍しいのではないだろうか。彼らが今年残す成績はもちろん、メジャー仕込みの調整や投球術が日本球界にどのような影響を与えるか、今からワクワクしている。

加えて気になるのが、今年レギュラーを奪取しようとする若手選手達だ。シーズンインが近づくまでに、聞き慣れない名前の選手がどれだけレギュラーに定着するか、それこそが今年のシーズンの面白さを左右する。ややもするとどのチームも、開幕戦のメンバーは実績のあるベテラン選手で固めがちになってしまうが、思い切ってフレッシュな選手を起用する監督がもっと増えてほしいと思う。そうこう妄想しているうちに、開幕がやってくる。