119ヶ月。

今週で2月も終わり。仕事上のハイシーズンを迎えて気持ちは昂ぶっているが、次の1カ月を終えると、働きはじめて丸10年になる。それは同時に大学を卒業して10年の節目でもある。

10年前はあっという間のように思えるが、1年1年を丁寧に思い返していくと、その重なりの大きさに気づく。もとより10年前の時点で、10年間働いた後の姿は全く想像できなかった。淡々と月日を積み重ねていたら、いつの間にか途方もない距離を歩いてしまっていた、という感覚だ。好き勝手に歩いていたように見えて、今この地点から振り返れば全てに意味はあったようにも思える。

改めて昔の写真を見返してみると、やっぱり10年前の自分には若さがみなぎっていて、過ぎ去った月日のなかで身体も精神も歳を取ってしまったことに気付かされる。とはいえただ老化しているわけでもなくて、積み重ねてきた時間のなかで、同じように積み重ねてきた感情の起伏が、思考の癖や顔の表情といったところに凝縮されていることがわかる。

次の10年、自分自身はどのようなことを積み重ねていくだろう、そしてあと何度10年のカタマリを重ねていくだろう。忙しいなかでもそんなことを思いを馳せる1ヶ月になれば、と思う。