連動。

今週の相場は米国、日本ともに荒れ模様。世界的な景気失速の懸念が高まりつつあるなかで、ファンド系の投資家を中心に売り込まれたことを受けて大きく下げた。気の早い評論家からはアベノミクス失敗の声も聞かれる。

正念場は来週になる。指標としては売られすぎのサインが出ているので、それに従って素直に相場が反発上昇してくれるか。また、日本株に関しては今回の円安がスタートする3ヶ月前の水準にまで落ち込んだ。これまでのセオリー通りならば、ドル円レートと日本株相場には強い関連性があり、現在のレートからすれば日経平均株価は16,000円以上となるべきはずだ。来週、本来あるべき位置に相場が戻らないのであれば、日本株相場は新たな局面を迎えると言ってもいい。

その局面とは、円安によるデメリットがメリットを上回る時代が到来するということだ。円安進行により輸出産業が受け取る利益が、輸入産業や一般個人が被る不利益をカバーできなくなるということだ。実態とすれば既にその状態にあるのだが、ドル円レートと日本株相場が連動しなくなるということは、海外を含む投資家からも、同様の認識で見られることを意味する。そしてそれは、日本株の上昇要因における大きな要素が消滅してしまう、ということだ。

個人的な見通しとしては、先行きは暗いと思っている。