全勝。

今年になって非常に話題になったゼンショーの過重労働問題について報告書が出されたので読んでみた。第三者委員会による調査報告ということで非常によくまとまっている。見ていられないような過重労働の実態、悲痛な社員アンケートの言葉など、経営者にとっては屈辱的とも言える内容が包み隠さず赤裸々に書かれており、時間があればいろんな人に読んでもらいたいと本心から思えるような内容だった。
http://www.zensho.co.jp/jp/improve/

今回の件でゼンショー自身もさんざん叩かれてきたであろうし、いまさら非難するつもりもない。ただ、ここ10〜15年ほどの間のデフレ環境をうまく利用して成長してきたビジネスモデルが終焉を迎えたことが、どんな論文よりも克明に示されたことに大きな意味があると感じた。これはもう外食産業、BtoCのビジネスモデルを持つ業界のみならず全ての企業に言えることであるし、未だにこの報告書の内容を腹から理解していない経営者は、早晩市場から退場させられると思う。どうしても考えを変えられないのであれば潔く身を退くべきだ。

大学時代、前職時代、今の仕事の前のオフィスの時代と、最寄りの牛丼チェーン店はずっとすき家で、少なくとも500回は食べたように思う。労務管理を是正したうえで、利益を出せる態勢が作られるのであれば、復活してほしいと思う。