期待。

心配されていた台風は、九州に近づく頃にはかなり勢力を弱め、あっという間に本州近辺を過ぎ去っていった。昨夜は大阪にいたが、台風が紀伊半島付近を通過しているまさにその頃も、市内は特段雨も落ちてこず、真夏特有のもわっとした空気に包まれていた。

大型の台風がやってくるとなると、未だにワクワクする気持ちを抑えきれないのは子どもの頃の名残だろうか。のんきなことを言っている場合でもないのだが、非日常が近づいてくる兆しを感じて心が湧き立つ。これは僕の性格が相当に楽観的なのもあると思う。

不適切な言葉遣いを承知で言えば、僕にとっては今回の台風は期待はずれだった(むろん、大変な被害を受けたエリアもあるのだが)。メディアは注意喚起の役割も担っているので、これはもうしょうがない。外れてむしろよかったね、と言うべきなのだが。

期待はずれと言えば、W杯日本代表もそうだ。メディアもさんざん期待を煽っておいてのこの結果だから残念だろう。放映権料が高いので、投資回収のために盛り上げざるを得なかった、という一面もある。ただ、現実のところ強豪国が一次リーグで敗退することも珍しくはないので、期待はずれでも仕方ないと考えるしかないのだと思う。

2つの期待はずれは微妙に違うな、と思って家路につく。