転化。

今日も地道に営業。僕の営業スタイルは働きはじめてからずっと変わらない。考えるより先に手を動かして、足も動かす。もとより考えるのは苦手だし、悶々としていてもいい打開策がひねりだせるとも思えないので、基本動作としてとにかく動き続けて、正解を導き出すためのかけらを拾い続けることに徹する。ピンポイントで集中して結果を出そうともがくこともたまにはあるが、それよりもいろいろな仕掛けを作っておいて、失敗するものもあれば成功するものもあるなかで、トータルでまずまずの結果を出すべく試みるのが僕のやり方だ。そんなやり方はつまらない、センスがないと思う人も当然いるだろうが、僕はこれからもこのやり方を貫くと思う。

「量の質への転化」という言葉がある。たくさんの量をこなすことで、その行為自体に質的な変化が起こることを言う。実際のところ、なんでもかんでも量をこなせば質が上がっていくわけではないとも思うのだが、僕の行動はかなりの部分でこの言葉を盲信している。

テクノロジーが進化しても、人間でしかできない仕事がここにあるのだと思う。明確にターゲットを定めず愚直に動いたところに、セレンディピティが下りてくることがある。これが僕の考える仕事の醍醐味だ。